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テレビゲームあれこれ日記

“効果音”の重要性 ――ゲーム編――

 現在、ゲームボーイアドバンス(GBA)用ソフト『スライムもりもりドラゴンクエスト』のプレイを継続中。それで改めて感じたのは「効果音って大事だよなあ」ということです。

 前項にて「このゲームには戦いの爽快感が足りない」という主旨の発言をしたのですが、ふと「ゲームの“爽快感”って、効果音の選び方ひとつでも相当変わってくるんじゃないの?」という素朴な疑問を抱いたわけです。

 例えば『スーパーマリオ』なら、クリボーを踏んだ時の「ふにゅ?」という効果音。あれを仮に「バキューン!」という銃声に差し替えた場合、ゲーム自体がつまらなくなるとまでは思いませんけれど、少なくとも作品のニュアンスはかなり違ってきます。

『スラもり』のゲーム内における効果音は、基本的には本作オリジナルのものが使われています。戦いの場面では、敵キャラにダメージを与える時に鳴る音が「サクッ」というか「フシャッ」というか、どうにも大人しくてインパクトに欠ける印象がある。逆に、主人公が敵からダメージを受ける時には「ピキッ」というスライムの小さな悲鳴が鳴るだけで、良く言えば柔らかいのですが同時に何か鈍い感じがしてしまう。

 例えばこのダメージ音を、『ドラゴンクエスト』シリーズ本編で今まで常用されてきたものに差し替えるだけでも、『スラもり』のアクション的な爽快感はかなり増すのではなかろうか? と僕は思うのです(特にファミコン時代のドラクエの効果音は傑作ぞろいですから、せっかくのドラクエ関連ゲームがこれを流用しない手はないじゃん、とドラクエ世代の僕などは言いたくなってしまうの)。

 ダメージを与えた時の音を「フシャッ」じゃなくてファミコン時代の「ピロピロ、バシッ!」にするだけでも、爽快感から感動の度合いから色々なものが違ってくるでしょう(※註:“ピロピロ”の部分に関しては『スラもり』でも一部の敵キャラの挙動時に使われています)。

 例えば、発売から20年を経て今なお愛され続けるファミコン(ディスクシステム)用ソフト『ゼルダの伝説』の効果音(特にダメージ音)が、もし『スラもり』のそれであったなら? 果たして20年間も遊び継がれるゲームになっていたかどうか(仮定と推測ばかりですまん)。その当否は別にしても、『スラもり』を見ているとついついそんなことを考えてしまうのでした。

by atom211974-3 | 2006-12-03 13:14
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