テレビゲームあれこれ日記

ゲームの攻略本 その2 

 ゲームの攻略本とて玉石混淆。と言うワケで、今回は思い切って“悪い例”の話をお届け致します。

 僕が今までに読んだゲーム攻略本の中でも、間違いなく最悪の部類に入る一冊。
 それはずばり、ファミ通責任編集 JK-VOICE with AMIGOS 著『ゼルダの伝説 時のオカリナ百科』です。発行日は1999年の4月30日。もう七年前の本ですね。

 僕が本書をおかしいと思う最大の理由は、“ゲームの攻略情報”を紹介するためのページ(“ストーリー攻略+イベント”と題されたページ内)の記事の文体が、思いっ切り「エッセイ調」である、という事実にあります。例えばゲームの序盤、主人公(リンク)がお城に侵入して、ゼルダ姫と会うまでの自称「攻略法」は、以下のように書かれています。 

『場内の見張り兵士との“かくれんぼ”は意外と楽しい。(中略)「やーい、やーい!」とオニを小馬鹿にする子供の気持ち(アリスでも可)になって通り抜けよう。』(前掲書・104ページ)

“攻略情報”の中に、書き手が何の躊躇もなく自分の主観を入れてしまっているのです。攻略法を調べようと本を開くたびにこれをやられるわけですから、うっとうしいことこの上ない。

 例えば電話帳の誌面に、編者の主観なんて誰も求めていませんよね。このページを、こんな気持ちで読んでほしい、なんて余計なお世話だよ。

 読者が何を求めてそのページを開くのか――? そのことを攻略本の作り手が想像しようともしていない。こんな調子で、よく金が取れたなとさえ思いますね。

 本の中にコラム的なコーナーを設け、主観はそちらにだけ書く、というのならまだ分かりますけど……。しかしこの本、そういうコラムのページもちゃっかりと存在していて、そっちにも主観を書きまくっているのです。本当にケジメのない人だちだ……。

 ではもう一つだけ、ケッサクな「攻略法」を以下にご紹介。主人公リンクがデスマウンテンに向かうまでのフラグ立て関連の自称「攻略法」です。どーぞ!!

『話を進めたほうがいいのか、それとも回り道をするのがいいのか、すべきことがたくさんあって、キミはいま“迷い”に入ってるでしょ!? この機会に言っておくけど、気になることがあったら追求してみるのもいいし、さっさと話を進めてもいい。そのへんは各自の判断に任せるというのが本書のスタイル。』(同・106ページ)

 ちょっと待って欲しい。
 それは『ゼルダの伝説』というゲーム自体の“スタイル”なのであって、この本の内容はあくまでも、そのゲームのスタイルに準拠して二次的に作られたものに過ぎません。何が「本書のスタイル」であるものか。勘違いも甚だしい。

 そもそもゲーム内で寄り道をしようがしまいが、この本をどうやって使おうが、それはお金を払ったプレイヤーの自由というもの。この本の第二の問題は、エッセイとしてさえも極めて質が低い、という救いようのない事実であります。この他、読んでいるとイロイロと笑える「エッセイ」が満載の一冊。好事家の方はぜひ古本などで探してみて下さいませ。

 本書の奥付を見ると、著者であるJK-VOICEの中心人物は飯田真佐史(いいだ・まさし)なる人物であるらしい(名前からすると男性か)。今何をしているのかは全く知りませんし、業界内での評判も全く聞きません。僕はこの飯田御大に対し、一つだけ、声を大にして言いたいことがあります。

「飯田さん、ブログやりましょうよ! ブ・ロ・グ」

 あ、でも飯田御大との相互リンクは固くお断り致します(リンクだけに、おアトがよろしいようで。よかないよ!)。
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by atom211974-3 | 2006-06-25 11:59
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